愛媛県松山市が、温泉の出る市有地をインターネットの公有財産売却サイトで売りに出している。入札予定価格(最低売却価格)は周辺の公示地価を踏まえて、2825万円に設定。市管財課は「温泉権(温泉の所有権)付き物件の売却は全国的にも珍しいのではないか」としている。
 売却予定地は同市下難波の国道196号から北に約800メートル入った雑種地5筆計475平方メートルで、市街化調整区域。市管財課によると、2004年7月の調査では、泉温31.4度のカルシウム・ナトリウム―塩化物温泉で、毎分315リットルの湧出を確認した。公売に際しては湯が出るか再確認していない。
 2月4日まで申し込みを受け付け、同19日午後1時~26日午後1時に入札を行う。不調に終われば、先着順で落札が可能となる随時公募に切り替える方針。